こんにちは。
福井県坂井市三国町の髪と頭皮に優しいカラー専門美容室Vanilla(バニラ)です。
今回は、妊娠中のヘアカラーについて解説していきます。
まずは結論から
まずは、この記事の結論からお伝えします。
この記事の結論
- 胎児への悪影響は、化学的には実証されていない
- 妊婦さんは、肌が敏感になるので注意が必要
- ストレスを溜めない選択をしましょう
このようになります。
ヘアカラーが妊婦さんや、胎児に影響するのは本当?
「ヘアカラーに含まれている化学物質が、頭皮から浸透して妊婦さんや、胎児に何らかの影響がある可能性があるから、妊娠中はヘアカラーをしない方がいい。」
という噂話は、昔からよく耳にします。
特に気にせずにヘアカラーをしていた人も、このような話を聞くとドキッとしてしまうのではないでしょうか?
ヘアカラーが、おなかの中の赤ちゃん・妊婦さんに影響を与えるのは本当なのでしょうか?
赤ちゃんへの影響
妊娠中のヘアカラーは、基本的に胎児へ悪影響にならないという見解がほとんど。
実際に悪影響が出るという医学的根拠は、現在まで発見されていないようです。
アメリカの大手総合病院、メイヨークリニックでは「妊娠中にヘアカラーをして大丈夫ですか?」という質問に対して、
理論的には、お肌は限られた量の染毛剤やその他のヘアグルーミングおよびスタイリング製品しか吸収しません。
ただし、皮膚が感染したり炎症を起こしたりした場合、または皮膚に損傷がある場合は、通常よりも多くの化学物質を染毛剤に吸収する可能性があります。
それでも、妊娠中の染毛剤の使用に関する研究は限られています。
これらの化学物質は、一般的に発育中の赤ちゃんに害を及ぼすとは考えられていません。
と言っています。
とはいえ、ヘアカラーが胎児に与える影響については、詳しく調べた調査があまりないので、実はよく分かっていないというのが現状です。
実際の経験から言えること
実際、長年美容師をしていて言えることは、お客様から
ということを聞いたことが無いのが現状です。
さらに、美容室で働く私たちも、出産するぎりぎりまで働いていて、
と、いう話も聞いたことはありません。
しかし、
「完全にヘアカラーの影響はありません。」
と言い切れるわけではないので、心配な方は、妊娠中にヘアカラーをするのは避けた方が良いでしょう。
妊婦さんへの影響
赤ちゃんへの影響以外に、妊婦さん本人もヘアカラーで気をつけて頂きたいことがあります。
妊娠すると、ホルモンバランスが崩れ、頭皮が敏感になることから、いつもよりヘアカラーがしみやすくなったり、かぶれを起こす可能性があります。
と、思うかもしれませんので、
妊娠中のヘアカラーの注意点
ここからは、妊娠中にヘアカラーをする際の注意点を紹介していきます。
妊婦中に気をつけること
- 地肌に配慮したヘアカラーをする
- 臭いの少ないヘアカラーをする
- パラフェニレンジアミン無配合のヘアカラーをする
- 出産後のことを考えたヘアカラーをする
地肌に配慮したヘアカラーをする
妊娠中は、頭皮が敏感になることから、いつもよりも頭皮に優しいヘアカラー施術をするのがおすすめです。
例えば、
- 保護剤をいつもよりたくさん塗ってもらう。
- 根元をあけて塗ってもらう。
- 薬剤除去をしてもらう
このようにしてもらえば、しみたり、かぶれを起こす可能性が低くなります。
まずは、美容師さんに相談してみてください。
臭いの少ないヘアカラーをする
妊娠中は、いつもより臭いに敏感になることがあります。
特に妊娠初期で、つわりが酷い場合は、ヘアカラー剤の匂いで吐き気をもよおしたり、気分が悪くなってしまうことがあります。
可能ならば、美容師さんに相談して換気をお願いしたり、臭いの少ないヘアカラーをしてもらうのがおすすめです。
パラフェニレンジアミン無配合のヘアカラーをする
妊娠中は肌が敏感になり、かぶれの可能性が高くなることから、かぶれの可能性の高いパラフェニレンジアミンが配合されているヘアカラーの使用は避けた方が良いでしょう。
経皮吸収しにくい、トルエン2.5ジアミンのヘアカラーの使用やノンジアミンカラーをするのがおすすめです。
出産後のことを考えたヘアカラーをする
経験ある方は、お分かりだと思いますが、出産してからは、なかなか美容室に行けなくなるものです。
と、いう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言うと、根元が伸びてきても目立たないヘアカラーをするのがおすすめです。
下の写真をご覧ください。
お二人とも根元が3cm伸びた状態です。
しかし右の方のほうが、黒い根元部分が目立ちません。
元々の地毛が少し明るいというのもありますが、地毛に近い明るさの方が黒髪が伸びてきたときに目立ちません。
Vanillaおすすめの妊娠中の方にオススメのヘアカラーと、ヘアケア
ここで、当店Vanillaがおすすめするヘアカラーと、ヘアケアをご紹介します。
近くのお店で、同じメニューがあるか分かりませんが参考にしてみてください。
ゼロテク
ゼロテクとは、ハケではなく、コームを使い頭皮に一切つけずにカラーリングする技術です。
特に難しい技術ではなく、ほとんどの美容室でできます。
ヘアカラーを頭皮につけないので、しみる心配もありません。
レゾシステム
レゾシステムは、ヘアカラーの後に薬剤除去をするメニューです。
シャンプーだけでは落としきれない、頭皮や髪の残留物質を除去してくれます。
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参考ジアミンアレルギー予防、ダメージ物質50~90%カットしてくれるレゾシステム
こんにちは。 坂井市三国町でカラー専門店を運営しているバニラです。 バニラではヘアカラーの悩みである髪の毛のダメージ予防、頭皮の老化防止、ジアミンアレルギーの発症予防のため様々な工夫をしています。 一 ...
続きを見る
薬剤が除去できてる証拠に、家に帰ってからのヘアカラーの匂いが無くなっているはずです。
ヴィーガンカラー
ヴィーガンカラーは、パラフェニレンジアミン無配合で、ジアミンでのかぶれリスクが低く、アンモニアフリーなので、塗っている最中の匂いも少ないです。
美容室のヘアカラーの中でも特に低刺激なヘアカラーとして注目されています。
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参考髪と頭皮に優しい Vegan Color(ヴィーガンカラー)
こんにちは。 福井県坂井市三国町で「髪と頭皮に優しいカラー専門店」を運営していますバニラです。 スタッフ体の健康や環境に配慮し、動物由来の物を使わずに作られたVegan Color(ヴィーガンカラー) ...
続きを見る
市販のヘアカラーは避けた方が良い
と、いう方もいるかもしれませんが、正直妊娠中はおすすめしません。
市販のヘアカラーは、誰が使ってもキレイに染まるように薬剤の力が強くなっています。
そのため妊娠中のデリケートな頭皮には負担も多く、しみたりかぶれの可能性が高くなります。
トリートメントカラーでトーンダウン
美容室には行けないけど、どうしても、根元が伸びてきて気になる場合は、トリートメントカラーがおすすめです。
明るい部分をトリートメントカラーでトーンダウンして美容室でのヘアカラーができるまで凌ぐのも1つの手です。
通常のトリートメントの代わりに使用し、明るくなった毛先だけトーンダウンができます。
頭皮への刺激もありませんし、かぶれの心配もありません。
【NODIA ノジア】ノンジアミンカラートリートメント ブラウン 200g
「妊娠中のヘアカラー」まとめ
ここまでおすすめのヘアカラーを紹介してきましたが、最終的にはご自身で判断して頂きたいと思ってます。
大事なのは、ストレスを溜めない事
妊娠、出産は人生の中で大事な出来事の一つです。
そんな大事な時に不安な気持ちを抱いたまま、無理にヘアカラーをする必要もないと思っております。
それよりも、心から安心できる状態でヘアカラーをするのがベストな選択だと思います。
逆に、ヘアカラーを我慢してストレスを抱えるくらいなら、ヘアカラーをして気持ちよく過ごしていただくのがいいと思います。
先ほど紹介した方法や、アレルギー物質を含まないノンジアミンカラーという方法もあります。
どちらにせよ、ストレスをため込まずに、妊娠中を過ごすことが一番大事だと強く感じます。
ではでは。