こんにちは。
福井県坂井市三国町「髪と頭皮に優しいカラー専門美容室Vanilla(バニラ)」です。
美容室に予約しないで行ったら、断られた。
いつ電話しても予約を断られる。
メニューを追加してもらおうとお願いしたら、断られてしまった。
このように予約や施術を断られた経験って、したことないですか?
私たち美容師も、お客様の要望には、できるだけ応えてあげたいのですが、場合によっては予約・施術を断ってしまう事があります。
今回は、当店Vanillaを例にして、なぜお客様の予約・施術をお断りするのか?
そして、お客様はどのような事に気をつけた方がいいのか?を解説していきます。
まずは、結論から
まずは、結論から申し上げます。
お客様の予約・施術をお断りする理由は、
お断りする理由
- お客様自身にご迷惑がかかるから
- 他のお客様にご迷惑がかかるから
- お客様対応以外の仕事があるから
この3つになります。
断られないようにするための対応策は、
対応策
- ホームページ等でお店を事前に確認する
- WEB(ネット)からの予約を活用する
- 予約時間・メニューの変更は早めに伝える
このようになります。
1つずつ解説していきます。
電話で希望の日時・時間に予約が取れない
いつ電話しても予約を断られる。
当店でも、このように言われることがたまにあります。
しかしどこの美容室でも、昔と比べ電話で希望の時間の予約は取りにくくなってきているのではないでしょうか?
理由は、
- 次回予約で1~2ヵ月前から予約が埋まる
- 美容室に在籍する美容師さんが少ない
このような理由です。
美容室の予約は、次回予約で1~2ヵ月から埋まる
当店も含め美容室では、次回予約制を用いている所が多く、帰る前に1~2ヵ月先の予約をされている所が多いです。
なので、前日や当日さらには繫忙期の予約は、以前より取りづらくなっています。
繁忙期はこちらを目安にしてみてください。
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美容室に在籍する美容師さんが少ないから
現状、美容室の数は増え続けています。
しかし、美容師さんの数はそれほど増えていません。
つまり、一つの美容室にいる美容師さんの人数は、昔と比べ減っているんです。
昔なら、アシスタントさんに手伝ってもらうことで、一度にたくさんの予約が取れましたが、今ではスタイリストがマンツーマンで施術を行うようなスタイルが増えてきました。
それによって、すでに予約が入っている場合は、前や後のお客様とかぶらないようにするために、希望の時間に予約を取ることが難しいのです。
美容室の予約は、次回予約かWEB(ネット)予約がおすすめ
このような理由から、いつも電話予約を断られてしまう方は、次回予約かWEB(ネット)予約がおすすめです。
次回予約なら、まだ希望の時間や日時を自由に選べる可能性が高いですし、WEB(ネット)予約なら、メニュー自体も間違えずに自分で選べるので、次に説明する施術時のトラブルも予防できます。
美容室の予約に関しては、こちらをご覧ください。
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【施術編】お客様自身にご迷惑がかかるとき
施術に関しては、お客様の要望に応じてしまうことで、お客様自身にご迷惑をおかけしてしまうと判断した場合にはその要望をお断りする場合があります。
それが、次の2つです。
- やっていないメニューをお願いされたとき
- お客様の髪の状態・髪質的に無理なとき
お断り例①やっていないメニューをお願いされたとき
最近では、すべての美容室が全てのメニューを取り扱っているわけではありません。
当店でも、他の美容室では当たり前にしている、
- カット
- パーマ
- セット
- 着付け
このようなメニューは、ご新規の方はお受けしておりません。
単純にできるスタッフがいないからです。
そしてヘアカラーメニューにおいても、
- 部分染め
- ブリーチ
- デザインカラー
- ジアミン入りのヘナ
このようなメニューは、お受けしておりません。
髪と頭皮に優しいがコンセプトなので
このように最近は、今まで当たり前のようにすべてのメニューができる美容室の他に、
何かに特化している替わりに、このメニューはしていない
という美容室が増えています。
苦手な施術・できない施術を無理にしてしまっても、お客様自身にご迷惑がかかります。
美容室に行く前に、事前にホームページなどで確認しましょう。
お断り例②お客様の(髪の)状態・髪質的に無理なとき
お客様の要望されたメニューが、お客様の現状の髪の状態・髪質を見て、美容師さんができないと判断したときに、その施術をお断りすることがあります。
例えば、
- 痛みきった髪に、縮毛矯正(パーマ)
- 痛みきった髪に、ハイトーンカラー
- 白髪染め(黒染め)の髪を、明るい髪へ
- お客様の体調が悪いときの施術
このような場合にお断りする場合があります。
お客様の時間とお金を頂きながら、ご希望のスタイル・色にならないだけではなく、余計に髪の毛にダメージを負わせ、お客様の手入れがしにくくなり、
お客様自身が後悔する
ということになりかねません。
お客様が後悔しないために、勇気をもってお断りすることもあります。
【施術編】他のお客様にご迷惑がかかるとき
次に、お客様の要望に応じてしまうことで、他のお客様にご迷惑がかかってしまうと判断した場合もお断りさせて頂いています。
それが次の3つです。
- 当日追加メニューを、お願いされたとき
- ご予約の時間に、遅刻されたとき
- ご予約なしで来店されたとき
お断り例③当日追加メニューを、お願いされたとき
ヘアカラーで予約したけど、カットもしたい。
カットで予約してたけど、やっぱりヘッドスパもしたい。
このように、当日になってメニューを追加したいときもあると思います。
このような場合は、そのスタイリストに次の予約が入っていなくて施術可能な場合は、お受けできます。
しかし、次の予約が入っていて次のお客様以降にご迷惑がかかる場合は、お断りする場合があります。
仮に4人予約が入っていた場合、1人の要望を聞くことで、4人のお客様にご迷惑がかってしまうからです。
メニューを追加する場合は、事前に確認しましょう。
予約したメニューを減らしたい場合は?
カットとカラーで予約してたけど、やっぱりカットはやめとくわ。
このように、予約したメニューを減らしたい場合もあるかと思います。
このような場合は、100%可能です。
しかし、裏側では、このお客様の予約が入っているがために、別のお客様を断っている可能性があります。
なので、事前に、メニューを減らすことが分かっている場合は、早めに連絡した方が良いでしょう。
もちろん、急な用事などは大丈夫ですよ。
お断り例④ご予約の時間に遅刻されたとき
こちらも先ほどと同じで、次のお客様が来るまでに施術可能な場合は、お受けできますが、次のお客様以降にご迷惑がかかる可能性がある場合は、お断りしてしまう場合があります。
当店の場合10分以上遅刻されると、お断り、もしくはメニューの変更をさせてもらう可能性があります。
他のお客様にご迷惑がかかる他に、施術時間が短くなってしまうことで、お客様本人の仕上がりにも影響を及ぼす可能性があります。
遅れることが分かった時点で、1度お店に確認しましょう。
お断り例⑤ご予約なしで来店されたとき
空いてそうだったんで、予約せずに来ました。
このように、予約を取らずに来店する方もいるかもしれません。
当店は、一応予約優先制なので、予約なしでも対応可能ですが、最近では、お断りすることが多くなってきました。
理由は同じで、次のお客様に支障が出る可能性があるからです。
お店ガラガラなのに断るの?
と、思うかもしれませんが、今は空いていても、30分後に予約が入っていたらご予約の方に迷惑がかかってしまうので、お断りすることが多いです。
美容室は、予約を入れてから行くのがおすすめですよ。
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実は美容師さんは、お客様対応以外の仕事もある
あの美容師さん、お客様対応してなさそうだけど?
手の空いてる美容師さんにお願いできないの?
と、思う方もいると思います。
もちろんお客様を対応するのが第一優先ですが、美容室を円滑に運営する為に、美容師さんは他の仕事もしなければいけません。
例えば、
- 掃除・洗濯
- 買い出し
- 材料発注
- 勉強会・会議
- ブログ・SNS投稿
- ネットショップ運営
最近ではこのような仕事を、営業時間内のお客様対応以外の時間にやっています。
昔は、営業時間外や、休日を使ってやっていましたが、最近では美容師さんの労働環境のことも考えて、営業時間内でやっている所が多いです。
お客様の為に、このような時間も必要なんです。
まとめ
今回は、美容室が予約・施術を断る理由について解説してきました。
繰り返しにはなりますが、私たち美容師もお客様の要望を断るときには、勇気がいりますし、心苦しさもあります。
しかし、
お客様のことを思って、お断りしているんです。
ということも、心の片隅にでも覚えておいてください。
ではでは。