こんにちは。
福井県坂井市三国町の「髪と頭皮に優しいカラー専門美容室Vanilla(バニラ)」です。
会社の規則で○○レベルまで言われたのですが、どんな色ですか?
ヘアカラーのレベルとトーンって何か違うんですか?
ヘアカラーをしたことのない方にとって、カラーのレベルやカラーのトーンって言われても分からないですよね。
と、いうことで今回は、ヘアカラーの基本であるレベルやトーンについて解説していきたいと思います。
ヘアカラーのレベルとは
ヘアカラーのレベルとは、髪の明るさを表す単位のことを言います。
例えば、長さを表す「m(メートル)」重さを表す「kg(キログラム)」という単位があるように、ヘアカラーの明るさを表す単位として「レベル」という言葉を使います。
ヘアカラーのレベルは、1~20まであり、数字が低ければ暗い色、数字が高ければ明るい色になります。
市販のカラー剤は、このカラーレベルと違う基準の場合があります。
髪の明るさを図るレベルスケール
上の写真はレベルスケールと言いヘアカラーのレベルを図るツールになります。
美容室でよく見かけますよね。
各メーカーさんにより20段階測れるレベルスケールもあれば、あまり使わないレベルを省略されたレベルスケールがあります。
レベルとトーンの違い
トーンとレベルは違うんですか?
と、いう方もいるかもしれません。
美容業界では、明るさのことをトーンと呼ぶことが多く見られますが、実は色彩学では違います。
色彩学でのトーン
トーンとは色の調子=色調のことを言います。
色調とは、色の明るさと鮮やかさを掛け合わせたものです。
とはいえ、美容室で「色彩学でのトーン」はあまり使いません。
美容室では、レベルとトーンは同じと捉えてもらって問題ないですよ。
それぞれのカラーレベル(トーン)の特徴
ヘアカラーのレベルについては、ご理解頂けたと思います。
ここからは、それぞれのカラーレベルの特徴を説明していきます。
カラーレベル3レベル以下
日本人の地毛の明るさは4~6レベルと言われています。
すなわち、3レベル以下はあえてヘアカラーをしないとできません。
地毛よりもさらに黒く、青黒いイメージです。
一度3レベル以下のカラーをしてしまうと、次に明るくすることは難しいので、慎重に行いましょう。
カラーレベル4~6レベル(トーン)
いわゆる日本人の平均的な地毛の色が4~6レベルになります。
地毛が明るいと言われる方では6レベルになります。
4~6レベルの特徴
- いわゆる黒髪
- 光に当たっても、さほど茶色く見えない
- 就職活動前などの、黒染めの目安
黒染めをする場合、この辺りのレベルでお願いしましょう。
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カラーレベル6~8レベル(トーン)
黒髪ではないけど、少し茶色なのが6~8レベルです。
企業さんでも、この辺りのレベルを基準にしている所が多いようです。
6~8レベルの特徴
- 6レベル→規則が厳しめな会社や男性は、このレベルまでが多い
- 7レベル→ホテル業界・接客業などで許容されていることが多いレベル
- 8レベル→学生さんが、初めてヘアカラーをするのにちょうどよいレベル
この辺りのレベルをする方が、1番多いのではないでしょうか。
カラーレベル9~11レベル(トーン)
いわゆる明るめの茶色い髪なのが9~11レベルです。
誰の目から見てもはっきりと分かる明るさで、職種によっては禁止されている明るさです。
9~11レベルの特徴
- 9レベル→会社によっては、少し注意される可能性があるレベル
- 10レベル→学生さんが、2回目に良くするレベル
- 11レベル→赤みがなくなり、黄色みを感じるレベル
見た目的にも、髪のダメージケアが必要になってくるレベルです。
カラーレベル12~14レベル(トーン)
ブリーチなしでヘアカラーで出せる限界の明るさなのが12~14レベルです。
日本人特有の赤みはなくなり、ヘアカラーの制限がない方でないとできない明るさです。
12~14レベルの特徴
- 12レベル→髪が硬い、硬毛な方の限界レベル
- 13レベル→普通の髪質が出せる限界レベル
- 14レベル→軟毛・細毛な方でギリギリ出せるレベル
ヘアカラーのメーカーや、色味によってはできない場合があります。
カラーレベル15レベル(トーン)以上
ブリーチ剤を使用しないと中々出せない明るさなのが15レベル以上になります。
外国人風のヘアカラーや、透明感を出したい方は、1度15レベル以上にしないとできません。
髪への負担が大きいうえに、格段に色持ちが悪くなるので、慎重に行いましょう。
カラーレベルを決めるときの注意点
ここからは、カラーレベルを決める時に注意しておくことを、おしゃれ染め、白髪染め、市販のカラー剤に分けて解説していきます。
ここでは、一般的なヘアカラー(酸化染毛剤)についてのお話になります。
おしゃれ染め(ファッションカラー)のカラーレベル
上の写真はカラーチャートと言います。
おしゃれ染め(ファッションカラー)は主に、10レベルのアッシュや8レベルのレッドというように、髪の明るさと、好みの色味を選び染めていきます。
ここで注意することは、
注意点
- 髪質によってカラーレベルが変わる
- 選ぶ色によって見え方が変わる
- 褪色を意識する
この3つです。
髪質によってカラーレベルが変わる
おしゃれ染め(ファッションカラー)のレベルは普通の髪質を基準としています。
つまり、同じ薬剤を使用しても髪質によっては、明るく染まったり、暗く染まったりします。
一般的には、髪が細い方は明るく、太い方は暗く染まる傾向があります。
初めて行く美容室では、ご自身である程度染まりやすいか、染まりにくいか把握している場合は美容師さんに伝えましょう。
選ぶ色によって見え方が変わる
同じレベルでも、寒色系(アッシュなど)と暖色系(レッドなど)では明るさが違って見えます。
ヘアカラーの規則の上限が多い6~8レベルは、暖色系の方が明るく見えます。
特にヘアカラーの規則が厳しい会社に勤めている方は注意しましょうね。
褪色を意識する
おしゃれ染め(ファッションカラー)は、1~2ヶ月すると褪色(色落ち)してきます。
つまり、
色落ちすると、カラーレベルは上がる
ということです。
会社の決まりが8レベルまでだから、8レベルのピンクにしよう。
というように、ギリギリのラインで染めると、1~2ヶ月後には、色落ちして9レベルまでになってしまうので、会社の規定違反になってしまう。
と、いうことになってしまいます。
もともとハイトーンにしていた髪は、さらに色持ちは悪く、元のハイトーンの明るさまで戻る恐れがあります。
色落ちした後でも大丈夫なように、カラーレベルを選びましょう。
白髪染め(グレイカラー)のカラーレベル
白髪染め(グレイカラー)も同じく8レベルのアッシュや6レベルのレッドというように、髪の明るさと、好みの色味を選び染めていきます。
注意点
- 髪質によってカラーレベルが変わる
- 選ぶ色によって見え方が変わる
- 褪色を意識する
- 白髪率によってカラーレベルが変わる
注意点は、おしゃれ染め(ファッションカラー)の注意点+白髪率によってカラーレベルが変わるということです。
白髪率によってカラーレベルが変わる
大体のメーカーさんのカラー剤は、白髪率30%が基準になっています。
つまり、
白髪率30%の普通の髪に、6レベルのブラウンを使うと6レベルになりますよ。
と、いう訳です。
白髪率が10%と少なかったらカラーレベルは低くなり、白髪率が50%と高くなるとカラーレベルは高くなります。
市販のカラー剤のカラーレベル
市販のヘアカラーは、今まで説明してきたカラーレベルとは、違う基準のカラーレベルを使ってい可能性があるので注意してください。
例えば、こちらは市販で売られているヘアカラーです。
今まで説明してきたカラーレベルは1が暗く数字が大きくなるほど明るくなっていましたが、こちらの市販のヘアカラーは逆で、数字が大きくなるほど暗くなっています。
市販のカラーレベルの3でちょうど良かったから、美容室でも3レベルでお願いしよう。
と、何も考えずにオーダーしてしまうと、
真っ黒になってしまった!
ということになってしまいます。
「美容室のカラーレベルと市販のカラーレベルは違う」と覚えておきましょう。
ヘアカラーのレベルとトーンのまとめ
今回は、ヘアカラーの基本であるレベルやトーンについて解説してきました。
まとめると、
まとめ
- 「カラーレベル」とは髪の明るさを表す単位
- 美容業界では「レベル」と「トーン」は同じ意味で使われることが多い
- おしゃれ染め、白髪染め、市販のカラー剤で注意点が違う
と、いうことになります。
ヘアカラーにおいて、一番印象が変わるのが髪の明るさです。
この髪の明るさを示す専門用語であるレベルとトーンは覚えといて損はないと思います。
ではでは。