こんにちは。
福井県坂井市三国町で髪と頭皮に優しいカラー専門店のバニラです。
今回は髪の毛が傷まない白髪染め、痛みの少ない白髪染めについて解説していきます。
まずは結論から
美容室で、傷まないタイプの白髪染めは大きく分けて4種類あります。
その中で、Vanillaが勝手にランキングを付けます。
1番のオススメの白髪染めはヘナカラーです。
2番目にトリートメントカラー
3番目にヘアマニキュアとハーブカラー
この順番になります。
白髪染めで髪の毛が傷む原因
傷まない白髪染めの説明の前に、そもそもなぜ白髪染めで髪が傷むのかを説明していきます。
ヘアカラー(酸化染毛剤)の染まる仕組み
ヘアカラー(酸化染毛剤)は
1液の中にアルカリと酸化染料が入っています。
2液の中には過酸化水素が入っています。
この2つを、混ぜて髪の毛に塗布することで染色していきます。
ヘアカラー(酸化染毛剤)はアルカリが髪を膨潤させ過酸化水素がメラニンを脱色。同時に入った染料を酸化して染毛します。
ヘアカラーは塗布してからシャンプーするまでの約20分間で
step
1髪を膨潤させる
アルカリの力を使い、髪の毛のキューティクルを開きます
step
2ブリーチ
アルカリと過酸化水素の力で、髪の毛のメラニンを壊して明るくします。
step
3染色
ジアミンなどの染料が髪の毛の中に入ります。
step
4定着
酸化重合してその染料が大きくなり、髪の毛の中に染料が定着します。
このような事が起こっています。
髪の毛がダメージするのはステップ1とステップ2のアルカリ剤と過酸化水素が原因とされています。
さらにこの2つは普通にシャンプーしただけでは落ちきれず、髪の毛の中に残ってしまいます。
髪の毛が傷む原因は、アルカリ剤と過酸化水素
上記の説明で、髪の毛が傷む原因がアルカリ剤と過酸化水素だという事が分かりましたね。
逆を言えば、このアルカリ剤と過酸化水素が含まれていないヘアカラーを選ぶ事で、髪の毛のダメージを防ぐことが出来る訳です。
ここまで聞くと酸化染毛剤はすごく悪く聞こえますが、デザイン性、色持ち、手軽さ考えると、やはりなくてはならないものです。
酸化染料でなるべく傷めずにする方法は最後に説明します。
次に傷まないタイプのヘアカラーを紹介します。
髪が傷まない白髪染め①ヘナやインディゴなどの植物性カラー
傷まない白髪染めの1番オススメがヘナ、インディゴなどの植物性カラーです。
トリートメント効果 | |
コスパ | |
色持ち | |
手軽さ | |
アレルギーリスク | |
髪へのダメージ | |
オススメ度 |
おすすめの人
- 白髪染めと同時に、トリートメントしたい方
- 白髪染めと同時に、頭皮改善したい方
- 自然派志向な方
- ジアミンアレルギーの方
天然100%のヘナはジアミンアレルギーの方でも使用できます。(※植物アレルギーの方は注意が必要です。)
もちろん髪の毛へのダメージは0です。
それどころか、天然のトリートメント効果、頭皮の油分を取り除く、育毛効果、
繰り返して行うことで、どんどん髪の毛や頭皮の状態は良くなっていきます。
1回では効果が分かりづらいので、3回は続けてみると良いでしょう。
価格と、手間を除けば、1番オススメの白髪染めだと思います。
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髪が傷まない白髪染め②カラートリートメント(塩基性・HC染料)
次にオススメなのは、カラートリートメント(HC染料・塩基染料)です。
トリートメントカラーとも言います。
トリートメント効果 | |
コスパ | |
色持ち | |
手軽さ | |
アレルギーリスク | |
髪へのダメージ | |
オススメ度 |
おすすめの人
- 白髪染めと同時に、トリートメントしたい方
- ジアミンアレルギーの方
- デザイン性が欲しい方
ヘアカラートリートメントは2000年代前半から登場した比較的新しいヘアカラーです。
塩基性染料やHC染料というメイク用品などにも使用している染料をイオン吸着することで染めていきます。
色持ちは2~4週間と言われ、シャンプーで徐々に色落ちしていきます。
市販で販売しているカラートリートメントの染まりは、あまり良くないです。
美容室では、色持ちや染まりを良くするため様々な技術が出来ます。
染まりを良くするため、微量のアルカリ剤を使用する場合がありますが、酸化染毛剤と比べて髪の負担は少ないです。
ジアミンを使用していない為、ジアミンアレルギーの方でも使用できます。
マニキュアと違い、地肌についても比較的落としやすいので根元から塗布が出来ます。
施術時間はヘアカラー(酸化染毛剤)と同じくらいで終わります。
デメリットは色持ちくらいでしょうか。
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髪が傷まない白髪染め③酸性染毛剤(ヘアマニキュア)
3番目にオススメなのが酸性染料(ヘアマニキュア)です。
トリートメント効果 | |
コスパ | |
色持ち | |
手軽さ | |
アレルギーリスク | |
髪へのダメージ | |
オススメ度 |
おすすめの人
- 地肌には薬剤をつけたくない方
- ジアミンアレルギーの方
酸性染料はヘアマニキュアとして昔からあり、聞き馴染みのあるヘアカラーだと思います。
酸性染料はアルカリ剤を使用せずに髪を温める事でキューティクルを開き、その隙間から染料を入れ、毛髪内部のキューティクルに近い部分にイオン結合で染料を留めます。
アルコールを使用している為、髪の毛へのダメージはゼロとは言えないですが、酸化染毛剤と比べて髪の負担は少ないです。
色持ちは2~4週間と言われ、シャンプーで徐々に色落ちしていきます。
ジアミンを使用していない為、ジアミンアレルギーの方でも使用できます。
地肌につくと頭皮が染まってしまう為、注意が必要です。
髪が傷まない白髪染め④ハーブ系カラー
同率で3番目におすすめなのがハーブ系のカラーです。
トリートメント効果 | |
コスパ | |
色持ち | |
手軽さ | |
アレルギーリスク | |
髪へのダメージ | |
オススメ度 |
おすすめの人
- 色持ちが気になる方
- しっかり染めたい方
- ジアミンのリスクは気にしない方
ハーブ系のカラーはハーブや植物、漢方の中に、酸化染料を粉末にして混ぜたヘアカラーです。
酸化染料で起こる髪のダメージ、地肌がしみる、匂うといった不快な要素を極力なくしたヘアカラーです。
アルカリ剤、アンモニア、過酸化水素を含んでおらず、髪と頭皮に優しいのが特徴です。
染料に関しては基本的にジアミン(パラフェニレンジアミン)を使用しています。
薬剤は粉末状になっており、お湯と混ぜて使用していきます。
粉末に含まれる化学染料(ジアミン染料)と加ホウ酸ナトリウムが水分を含むことで反応し発色し白髪を染めていきます。
- 香草カラー
- ハーブカラー
- 和漢彩染
- 健草カラー
これらがハーブ系カラーに当てはまります。
注意
Vanillaでは、現在行っておりません。
通常のヘアカラー(酸化染料)でダメージを抑える方法
と、いう方もいらっしゃると思いますので、
通常のヘアカラー(酸化染毛剤)で、なるべく髪を傷めない方法も説明していきます。
①乳化をしてもらう
これが乳化という作業です。
目的は2つあります。
- 頭皮についたカラー剤を取り除く。
- カラー剤の色を髪になじませる。
この作業をすることで、カラーの色持ちが良くなり、なおかつ髪と頭皮の残留物質を取り除きダメージを防ぐことが出来ます。
まずは乳化をしてもらいましょう。
ただし、デザインカラーなど、カラー剤同士を混ぜたくない場合は行わない場合があります。
②残留物質除去剤を使う
乳化だけではケア出来ない場合残留物質除去剤などを使い科学的に分解します。
美容室によって使用薬剤は様々あり、効果も様々あります。
- 過酸化水素の除去
- 残留アルカリの除去
- ジアミン除去
- PH(ペーハー)コントロール
- 臭いの除去
これらの作業を行うことでさらに髪と頭皮のダメージの抑制になります。
更に色持ちアップ効果やジアミンアレルギーの予防になります。
ちなみにVanillaでは
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この2つをしています。
③リタッチ(根元染め)を活用する
美容室でリタッチ(根元染め)を活用することで髪への負担は減少します。
基本的には1度染めた部分は、染めないに越したことはありません。
染めれば染めるだけ、どうしても髪の毛はダメージしていきます。
なるべく傷ませない用に努力してます。
④ヘアカラーの感覚を空ける
という方は、ヘアカラーの頻度を見直してみると良いでしょう。
1か月以内でヘアカラーをする場合、根元染めだけしていても傷む恐れがあります。
理由は
注意ポイント
どんな腕のいい美容師さんでも根元1センチ以内だけを塗る技術は不可能
もし0.5センチの根元染めができる人がいたらごめんなさいm(__)m
自分も1.5センチは塗ってしまいます。
つまり、根元染めしかしていないつもりでも、アルカリカラーの接触回数は増えてしまっています。
カラーの頻度が早い人はダメージ対策として、一回置きに
ヘナ、マニキュア、トリートメントカラー、ハーブカラーを挟むことがおすすめです。
「髪が傷まない白髪染め」のまとめ
今回は髪が傷まない白髪染めというテーマでお送りしてきました。
少しでも参考になればいいなと思います。
最後にヘアカラー(酸化染料)を含む5つのタイプのまとめです。
ヘナカラー | トリートメントカラー | ヘアマニキュア | ハーブ系カラー | 酸化染料 | |
トリートメント効果 | |||||
コスパ | |||||
色持ち | |||||
手軽さ | |||||
アレルギーリスク | |||||
髪へのダメージ | |||||
オススメ度 |
髪へのダメージだけの評価基準です。
どれが良い、どれが良くないも大事ですが、
一番大切な事は
「自分に合ったヘアカラーを見つける事」だと思います。
参考になれば、、、
ではでは。